2003.8.25~8.26 – でか山車の新調



剥ぎとられた部品です。虫食いというか、腐っているというか、繋ぎ目部分に水が入ったようで、ガタガタでした。それでも 80 年間使われてこれだけしか壊れていないというのもすごいです。



剥ぎとった部分の 2 層目の面には墨で文字が書かれていました。ということは、80 年前の製作者が設計時に記入したものですね。ちなみに、墨で書かれた文字は数千年ぐらいでは消えません。たいしたものです -0-;;
車の各層を繋ぎ止めている部品が見事に転がっていたので記念撮影です。これがまたしっかりとしていて、かなり丈夫。さらに、裏、表、横すべて漆が塗られていました。なんて贅沢な。。



新しい繋ぎの部品が出来ていましたので、古いものと比較してみました。新しいものは大きさも、幅もこれまでのものよりもスケールアップしています。もちろん数も半端じゃないです。結構綺麗に細工できるものですね。
倉庫で眠っていた第 2 層目の部品です。これだけ大量にあると圧巻ですね。右の画像は古い車を壊す時にクサビを打ち込んでいるところです。いかにしっかりと固定され、頑丈に作られていたかがわかると思います。



さて、ここからはみんなでワイワイ車壊しを楽む会です(嘘)。でか山関係者のソウソウたるメンバーが集まり、舟大工の方々に色んな説明を受けていました。前の車がいかにして作られていたかなど、興味深い話ばかりです。
こうしてボッコリと 2 層目がとれると昔の車はどれだけ多くのパーツを丁寧に組み立てていたかがよくわかります。



先の写真が 3 層目に見えた人も多いかと思います。が、本当に 2 層目です。多層構造にすることで大きな木が無くても巨大な車輪を作り上げることができ、また走行時の衝撃を吸収できるそうです。止め挺子の効きもよ くなるそうです。



さすがに皆さんでか山大好き人間なので、綺麗なスーツ姿でもおかまい無しに色んなところを見て回っていました。それよりも写真ではお伝えしにくいですが、古い車がでか山の香りをさせているので心が踊っていました。



とりあえず全体が見渡せる写真をパチリ。そういえば 10 人以上はいましたね。みなさんいつもとは目の輝きが違います。とっても楽しそうにあれこれと舟大工さんに聞いていました。
写真を撮るにも様々な角度から頑張って撮影していました。が、危険なのであまり無茶はしないでおきましょう(笑)。