さて、でか山車の解体実演販売(?)です。楔を大量に打ち込んでいますが思ったようにはなかなか壊れてくれません。楔を 4 本打ち込んだにもかかわらずそれでも外れませんでした。原因は構造の複雑さと右に写した タッカーでした。
タッカーの長さは 30cm ~ 40cm で、今ではこれだけのものを手作業で作るのは大変困難だとのことです。また、2 層目と 1 層目の繋ぎはタッカー 4 ~ 5 本と中心に向って打込まれた杭が 4 本、更にジグソーパズルのようにテーパーが掛った楔形状をはめこんでありました。
あまりにも複雑な構造に誰もが感心していたのは言う間でもありません。しかも、図面を引くだけでも大変なのに、綺麗に繋ぎ目に隙間が無いように作られていたのが、また感動的でした。
80 年前、これだけのものを手作業で作っていた七尾の舟大工の技術は大変なものだったと思います。どれくらいの時間をかけて作ったんでしょうね。
写真の枚数が中途半端になりましたが、とりあえず完結編。そういえば、隣合う 2 層目を繋ぎ合せ、更に 2 層目を 1 層目に打ち込んでいる杭はチョウチョのような楔でした。しかも改めて写真を見るとテーパーがかかっているように見えますね。
もちろん写真を見てわかるように隙間無く是だけ長いテーパーを完成させるということは、まさに職人芸としか言いようがありません。「職人の仕事に感心するな」(職人はすごい仕事をするのがあたりまえ)と言われたことがありますが、こればかりは尋常じゃないです。。
この車を作った舟大工さんは戦前まで府中町で造船会社を経営していたそうですが、戦争で塗師町の方に引越されたそうです。七尾の方はご存じかな。。また何か情報が入りましたらご連絡したいと思います。