車輪の円周部分にはタタラを打込むための穴が各外駒あたり 4 箇所づつ空けられています。ここに芯材まで到達するタタラを打込むことで挺子などの衝撃に強くなります。
拡大するとこんな感じです。左の写真ではタタラがすでに打込まれています。
とりあえず状況保存のために色々と細部を撮影してきました。結構ヒビ割れしているものですね。昔の舟大工さんも同じような苦労をされていたのでしょう。
秘密兵器を発見。厚さ 5mm 以上のアルミ板にチギリの型をとってありました。これで車輪におおよその穴の位置を書いていたんですかね。しかし、実際にはチギリの形が一つ一つ違うので原寸合せしています。
原寸合せと言っても少し掘ってチギリを叩き入れてみて、ぶつかるところをまた少し削ってと気の長い作業になります。ということで、まだまだ作業は続きます。ここまで見て頂いておわかりのように釘などの金属材料は全く使っていません。
書くことが無くなってきたので雑談です。奧に見える黒い入れ物のようなものを御存じでしょうか。大工さんは知っていると思いますが、墨壷ですね。直線を引くには通常定規を使いますね。