2004.02.07~02.18 – でか山車輪新調(地塗り)



こちらはケーキのように車輪の一部を切り取った場所の写真です。面白い構造がまたまた見付かったので、後でクローズアップして説明します。しかし、ここまでよく壊しましたね。大変だったと思います。



切断面を見るとこれだけ壊すのに相当苦労されているのがわかりますね。タタラやクサビが相当埋め込まれていましたので、外駒、2 層目をはずすのにも苦労していたのは先日の報告の通りです。



チェーンソーもなかなか歯がたたないので、壊すのにドリルである程度壊している様子が見られます。なぜここまで壊しているのか、それはでか山車輪の構造を誰でも気軽に見れるように印鑰神社にこの車輪を展示することになっているからです。



わかりにくいかもしれませんが、小さなクサビが見えるかと思います。こちらの構造はあらかじめ 1 層目(芯材)中心近くまで 2 層目からタタラを打込む溝を掘っておき、溝の底にクサビを置き 2 層目からタタラを打込むことでクサビにかませ、抜けなくするためのものです。凝っていますね。たしか、この構造を地獄タタラと説明していただきました。間違っていたらごめんなさい。



さて、また日程がかわりますね。今日の漆はまた一段と色が薄いです。ちょっとした時間ですぐに変色している様子がよくわかると思います。いやはや、漆って不思議です。



さて、その漆の塗り方ですが、ぺたぺたと車輪に漆をのせて半径方向へのばします。つぎに円周方向へのばし、一区画完成です。作業時間ですが、だいたい午前中で 2, 3 本の作業が進んでいました。