黒漆でも色が微妙に変化するそうですが、乾いてくると黒になるのであまり目立たないそうです。朱漆の場合にはそういうことで気を付かわれているそうです。丁寧さと同時にスピードも要求されるということですね。また、塗っているところを見ていると朱漆の方が黒の漆よりも粘度が低い(さらさらしている)ように見えました。
やはり余計なものを混ぜているせいでしょうか。さらさらしている分だけ塗っている時にたれてこないか心配になります。特に黒はすでに完成している状態なので黒にたれると大変です。チェックも今迄以上に厳しく行われていました。
前回もお話していましたが、車輪があまりにも大きくなったので脚立を使って朱漆を塗っていました。足場が不安定なのに大変ですね。また、ここで漆がポタポタ落れば大変なことになります。
ちなみに見学している間に一度ポタリがありました。幸いにも黒漆の場所には影響ありませんでしたが、大慌ての一場面でした。
また、漆塗りを担当された方からのお話ですが、これだけ丁寧に仕上げたものもでか山の祭りになるとガンガン挺子をかけられるのでなんだかつらい気分になるそうです。気持ちはわかりますが、そういうものなので。。
また、漆器は直射日光に弱いそうです。鍛冶町さんや、魚町さんは組み立て中は車輪に覆いを被せていますね。おそらく日光が当らないようにするため(?)だと思います。違うかな?